ボサボサで伸び放題だった赤い髪は綺麗に洗われ櫛で丁寧に梳かれた、複雑に結われ、後れ毛がうなじのあたりをくすぐった。 豪奢な室内には甘い匂いのする香が焚かれている。 シアンは所在なげに部屋の中央に立って、目の前にいる青年の視線から目を逸らした…
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